阿波内侍さんの微笑み と シキミの花 ~ 一言寺

月いちの お経とお護摩の会で
今月も 一言寺 へ お参り してきました。
竹林や樹木に囲まれた静かな古寺の四季の移ろいを
毎月 楽 しみにしています。
先月 行った時は まだ ちらほら咲きだった白梅 は
もう すっかり終わっていましたが そのそばに
淡いクリーム色の花を たわわに咲かせている木 がありました! 
それは 初めて見た シキミ (樒) の花

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こんなに 花を咲かせる樹 だったとは!

シキミは 仏事に関わりの深い樹木なので
やはり 寺院には よく植えられているようです。
葉は ふだん よく 目にしますが 「花」は 知 りませんでした。
 これまで知 らなかったことを知 る、ということは
 楽 しいことですね。

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  葉をちぎると 香りが強く 線香の原料になること 、や
  樹木全体に毒があり 「実」 も生るが 特に 「実」 は猛毒で
  「悪 し き 実 」 ( あ し き み ) が なまって
  「シ キ ミ」 と呼ばれるようになったらしい 、 とか
  今日まで まったく 知 りませんでした。
  本当に 人生は 知 らないことで あふれています。
    ・・・ って、 私が知 らないだけ? かも なのですが 。


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一言寺は 寺伝によれば
平安時代に 建礼門院 (平 清盛 の娘 で 高倉天皇の中宮 ) に
仕えた 阿波内侍 (あわのないじ) が
清水寺の本尊のお告げによって
この地に創建 した と 伝わります。
ご本尊の 千手観音菩薩 は 秘仏で
もう 何十年も ご開帳されていないそうです。

  ただ たのめ 仏にうそはなきものぞ 
      二言といわぬ 一言寺かな


一言だけを 強く念じ続 ければ 願 いが叶う 、とされています。


本堂には 寺の開祖である 阿波内侍座像 が祀られた厨子があり
こちらは 年に一度 3月のこの 読経と護摩の際にだけ 開扉され
その姿を拝ませていただくことができます。

やわらかな微笑みをたたえた 優しいお顔 の表情 は
毎年 包み込まれるような心地になりますが
不思議なのは  
拝見する都度 かすかに・・・ 微妙に ・・・ 
印象が ちがって見えるのです。 
それは 対面する者本人にもわからない その時の
その人の内面 を映 しておられるのかも しれません。

神仏に祈る、ということは まさに
仏像 の姿の中に 自分自身を写 して 自分に向き合う
ということなのかな、と
今日は 気づかせていただいたような気がします。

明日になれば またその思 いを忘れてしまって
日常 に 埋没 してしまう としても
ひとときでも ふと そういうことを気づかせてもらえる
時間を持てたことは ありがたいこと、です。
そして
時々 気が向かない月でも
とにかく休まずに 毎月 出かけて行くのは
そういうことだったのか ・・・ ということにも
自分で 今日 あらためて気がついた気がします。

「続 け る」 と いうことは
ふと そういう 「気づき」 を もらえる 瞬間 があるのだ
と 実感 しました。


昨年は 花を付けなかった 一言寺の ヤマモモ の古木
今年は 花を見せてくれるかなぁ?


























この記事へのコメント

2019年03月18日 08:08
樒の花、初めて見ました
というか花の名前に疎くて、見た事があるかもしれませんが・・・
毒を持つ植物、勉強になります

一言寺さんも静かな境内で落ち着く好きなお寺です
ヤマモモの実、モリアオカエルの卵も始めた見たお寺
季節の情報、ありがとうございます
2019年03月19日 00:31
せきあさん
今まで何度も横を通っていながら
常緑樹のためか この木を意識した
ことが全くなくて シキミの「花」は
初めて見ました!「実」は猛毒で
植物で唯一 劇物指定されている
ようですよ。怖いですね。

4月はヤマモモの花 6月の赤い実
それから 池のモリアオガエルの卵
とても楽しみです!
あんなに住宅地に近いのに
モリアオガエルが生息する
自然環境が 一言寺にあるという
ことに感動します。参道で
イノシシか鹿の足跡を見たことも
あります。
これからも ずっとこのまま
喧騒のない ひっそりと静かな
古寺であってほしいと思います。