夢の跡
あの頃 確かに存在していた巨大な建物が 今はもう ない。
土の地面だけになってしまった光景を眺めると
「夢の跡 」 という言葉が浮かんでくる。
1998年2月
関東企業のイトーヨーカドーが 京都に初進出
総合スーパー イトーヨーカドー六地蔵店 が新規開店 した。
店舗は 京都市営地下鉄の終点駅 と地下道で直結 し
J R の駅が目の前 、京阪電車の駅へも近 く
幹線道路が目の前を走る 集客が期待できる立地
地下鉄や J R で出かける時
ヨーカドーに自転車を駐輪 し (無料)
時には 店内のコインロッカー (無料) に荷物を預 けて
出かけて行き 、帰ってきたら
ヨーカドーで ちょっとお茶を飲んで休憩 したり
食品などの買い物 をして自転車で帰宅する、
中継地点としての その流れが 私には とても便利 な店 だった。
1998年の開店以来 18年間の営業に幕を下ろし
京都府内で唯一のイトーヨーカドーが閉店したのは
2017年2月
● 閉店の日 2017年2月19日
閉店 から 2年3か月
立体駐車場を含む巨大な建物 は
巨大な鉄骨の足場と幕に覆われて
長い時間をかけて 少しずつ、少しずつ 解体されて行った。
● 2017年12月 解体工事が始まるようだ
● 2018年9月
巨大な建物の姿はなくなり 鉄骨の足場も あとわずかに
● 2019年5月
最後はどういう状態になるのかな? と
解体工事中も 人と自転車は通行可能 だった道 から
時々 外観の写真を撮って来たが
解体工事としては そろそろ終わりらしく
今は 大きな重機も 警備員も いなくなった。
私は 単なる1人の客であったにすぎないが
更地になった地面を見ていると
営業当時の いろいろな場面 が記憶の中に浮かんできて
存在 していたものが姿を消 して行ったことに 寂 しさを覚える。
元従業員だった人が この跡地を見たら
もっと しみじみとした気持ちになるのだろう。
更地になった跡地には
過ぎ去った 「夢のあと」 が見えるようではないか ~
夢の跡 = 夢のように消え失せたところ
夏草や 兵 (つはもの) どもが 夢のあと ~ 芭蕉
時代背景も 、目に映る情景 も
まったく異質のものではあるが
芭蕉のこの句が ふっと浮かんできた。
ヨーカドーも 関東から 初進出 してきた京都の地で
格闘 した末に 撤退 し 今 「夢の跡 」 が残 された。
諸行無常
この世のすべてのものは
一瞬も留まることはなく 常に移りゆく
この先 ここに 何ができるのか 定かではない。
土の地面だけになってしまった光景を眺めると
「夢の跡 」 という言葉が浮かんでくる。
1998年2月
関東企業のイトーヨーカドーが 京都に初進出
総合スーパー イトーヨーカドー六地蔵店 が新規開店 した。
店舗は 京都市営地下鉄の終点駅 と地下道で直結 し
J R の駅が目の前 、京阪電車の駅へも近 く
幹線道路が目の前を走る 集客が期待できる立地
地下鉄や J R で出かける時
ヨーカドーに自転車を駐輪 し (無料)
時には 店内のコインロッカー (無料) に荷物を預 けて
出かけて行き 、帰ってきたら
ヨーカドーで ちょっとお茶を飲んで休憩 したり
食品などの買い物 をして自転車で帰宅する、
中継地点としての その流れが 私には とても便利 な店 だった。
1998年の開店以来 18年間の営業に幕を下ろし
京都府内で唯一のイトーヨーカドーが閉店したのは
2017年2月
● 閉店の日 2017年2月19日
閉店 から 2年3か月
立体駐車場を含む巨大な建物 は
巨大な鉄骨の足場と幕に覆われて
長い時間をかけて 少しずつ、少しずつ 解体されて行った。
● 2017年12月 解体工事が始まるようだ
● 2018年9月
巨大な建物の姿はなくなり 鉄骨の足場も あとわずかに
● 2019年5月
最後はどういう状態になるのかな? と
解体工事中も 人と自転車は通行可能 だった道 から
時々 外観の写真を撮って来たが
解体工事としては そろそろ終わりらしく
今は 大きな重機も 警備員も いなくなった。
私は 単なる1人の客であったにすぎないが
更地になった地面を見ていると
営業当時の いろいろな場面 が記憶の中に浮かんできて
存在 していたものが姿を消 して行ったことに 寂 しさを覚える。
元従業員だった人が この跡地を見たら
もっと しみじみとした気持ちになるのだろう。
更地になった跡地には
過ぎ去った 「夢のあと」 が見えるようではないか ~
夢の跡 = 夢のように消え失せたところ
夏草や 兵 (つはもの) どもが 夢のあと ~ 芭蕉
時代背景も 、目に映る情景 も
まったく異質のものではあるが
芭蕉のこの句が ふっと浮かんできた。
ヨーカドーも 関東から 初進出 してきた京都の地で
格闘 した末に 撤退 し 今 「夢の跡 」 が残 された。
諸行無常
この世のすべてのものは
一瞬も留まることはなく 常に移りゆく
この先 ここに 何ができるのか 定かではない。
この記事へのコメント
こんにちは。
私の住む宮城県にもヨーカ堂があって、大震災前には経営不振で閉店の計画があったのですが、震災後の復興需要で閉店は中止され今はアリオ泉中央店として営業しています。でも、やはり平日などは客の入りもなくかなり厳しい状況のようです。
夏草やの芭蕉の句は東北で読んだ俳句だったと思いますが、現代にも通じますね。
気仙沼の実家跡地に行くと目印がほとんどなくなり、一瞬どこにいるのかわからなくなるほどです。
スーパー系の店やホームセンターなどと違った良い品物を扱っていたので宇治での生活用品を揃えるのに重宝しました
そんなヨーカドーも更地となり現在はホームセンターなどで買い物をしますが、品質が今一つ・・・
六地蔵を通る度にヨーカドーを思い出します
奥の細道「夏草や~」の句は
岩手県平泉で詠まれたのですね。
長い解体期間を終えて更地になった
ヨーカドーの跡地を見ていると
「夏草や~」の句は
現代にも通じる感覚だと思いました。
「人生は旅」との芭蕉の言葉にも
深く共感するところです。
こちらは今日は30℃越えの
暑い1日でした。
盛夏が思いやられます・・・
せきあさんが宇治に来られた頃
には もう閉店時期が公表されて
いましたね。総合スーパー業態の
業績はどこも厳しいようですが
解体された跡地は「夢のあと」と
感じずにはいられません。
話が変わりますが
一言寺のヤマモモ
赤く熟すのはまだまだですが
今年は たわわに実を付けています。
隔年結果の樹木だということが
よくわかりますね~
また 先週の時点では 今年は
モリアオガエルの卵がまったく
見当たりませんでした。
単に 今年は産卵の時期が遅いだけ
なのかもしれませんが 昨年の
台風惨禍で池の奥の林の木々が
大量に伐採されたことによる影響
があるのでは? と 気になります。